MESSAGE

執行委員長挨拶

本連盟は、昭和60年に、公社)日本眼科医会の事業を推進するための政治活動を行う目的で設立され、35年間にわたり活動を続けてまいりました。

日本眼科医会の事業の目標を実現するには、
(1)確実なデータの構築
(2)国民の理解を深めるための啓発
(3)政治的な活動
の3つが必要であります。

このうち(1)と(2)は日本眼科医会が担当し、(3)の政治活動を本連盟が担当して、眼科医療を推進するための両輪として役割を分担しています。

現在、私たちは「人生100年時代の国民の目をsustainableに守る」という目標のもと、以下に掲げる活動に注力しています。

  1. 乳幼児 弱視の発見と治療
  2. 学童期 網膜や視神経の病気を起こす可能性が高くなる近視の進行抑制
  3. 青年期 コンタクトレンズによる眼障害予防
  4. 壮年期 緑内障、全身疾患の眼合併症早期発見
  5. 高年期 網膜、視神経の衰弱への対応
  6. 視覚障害者の支援

これらの活動を実りあるものにするために、乳幼児・学校健診の充実、近視の進行抑制に向けたデータ集積と啓発、眼疾患の早期診断・早期治療開始に必要な健診プログラムの創設が非常に重要になります。合わせて、医療の力が及ばず、視覚障害を背負った方々に対して福祉制度の充実、就労の支援、社会インフラの整備などの社会的サポートも、視覚を守る眼科医の務めです。

国の政策に深く関わられる国会議員の先生方に、我々の活動を理解していただき、お力添えいただくために日本眼科医連盟活動を推進してまいりますので、皆様のご理解をいただきますよう、お願い申し上げます。

日本眼科医連盟 執行委員長 白根雅子